はやおき


by kado-kayo
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「建築学」の教科書

本のレビュー再開再開。。。
感想程度に。
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「建築学」の教科書
著者:多数
出版:2003年

建築を学ぶ前、もしくは学び始めの人向けの本。
ゆえに、内容の濃さという点ではやや物足りないが、
著者のチョイスが意匠・構造・環境・歴史と幅広く、建築という分野の広さを再確認できる。

意匠以外の方々の文中には、アンチ「建築家」的な視点も多い。
そんな中、安藤忠雄・妹島和世なんかが同じ本の中で肩を並べているということが、内容とは関係なく面白い。
本書の内容の一貫性の無さのおかげ。


さて、面白いと思った項について。

松山巌 『小さき場のために』
肩書きが作家・評論家。それにしては結構的確な指摘をしているので、調べたら建築出身だった。なるほど。

「建物を設計する建築家、街をつくり上げる都市計画家などがはじめに考えることは、自分の好きな場所、気持ちのよい場所を発見し、それに具体的なものと寸法を与えることだ。」

事物の観察から秩序を発見し、自身のストックにする。これが初めのステップであると説く。
何気ない文ではあるが、自身の身体感覚に立ち戻ることの重要性に気づかされる。


木下直之 『お城も宮殿も原爆ドームも』
城の復元にあたって、どの時点を復元の対象にするのかという問題。何が本来の姿なのかという難しさ。
スタイルは古いが、20年に一度立て直すので物質的には常に新しい伊勢神宮。
原爆ドームは破壊されたがゆえにそこに意味が生じた。

このような例をいくつか挙げ、建物には、その建築当初からは想像もつかない様な意味が与えられることがあり、また、変貌し続けるのが当たり前なのだ、と説く。

設計者にはどうすることもできないことがある。
頑なに自身の建築を作品として扱うことはなんか滑稽。
ぐらいで受け取った。
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by kado-kayo | 2008-06-14 21:35 |