はやおき


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住宅巡礼

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住宅巡礼
著者:中村好文
出版:2000年

建築家である著者が、海外の名住宅を訪ね綴った1冊。
奇抜な建築とは程遠い(著者がそういうのキライ)、まさに"住むための"住宅ばかり選ばれている。


恥ずかしながら知らなかった住宅がいくつもあった。
その中でいいな、と思ったもの。

アルヴァ・アアルトの「コエタロ」
マリオ・ボッタの「リゴルネットの住宅」
ルイス・カーンの「エシェリックハウス」

どれもプランがうまい。
動線・設備の収め方に無駄がない。
光の入れ方うんぬん以前に、そういった計画面がすばらしいと思った。

さすが「巨匠」たちの作る住宅はすごいわ。
住み心地をいかに大切にしているのがわかる。
コンセプチュアルな建築を否定はしないけど、住むにはこっちのほうがいい。個人的には。


この本にはコルビジェの住宅が2つ紹介されている。
「小さな家」と「休暇小屋」。

コルビジェといえばサヴォア邸、ユニテ・ダビタシオン、輝く都市…
と、まさに近代建築の主流そのもの。
そうやって近代建築をリードし続ける過激な構想の一方で、
彼が、人間のスケールに基づいた寸法を重要視していたこと。
それがこの2つの住宅から伝わってくる。
もちろん近代建築の要素もうまく混ぜつつ、というのがにくい。
どうも「住宅は住むための機械」という言葉だけが独り歩きしている感がある。


あと、この本で良いのはところどころに挿入されている、著者のスケッチ。
人柄(あまり知らないけど)がにじみ出ているような良いスケッチを描く。
つられて描きたくなる。

「住宅巡礼 続」というのもあるらしい。
ぜひ読みたい。
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by kado-kayo | 2008-06-19 21:04 |