はやおき


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空間から状況へ

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空間から状況へ
企画・編集:ギャラリー・間
出版:2001年

30代(当時)建築家たちによる展覧会の様子、そしてそれに付随した討論の記録。

7年後の今、彼らは”若手”を抜け出して、もはや中心的な位置にいる。
そういった、当時と今とのわずかな状況の違いを知りながら読むのがおもしろい。

この世代は、社会に対する反応のしかたが共通していると思う。
すでにできてしまっている都市に対して反抗的に立ち向かうでもなく、
かといって無条件に擁護するわけでもない。
現在の状況を悲観してあきらめているか、といえばそうでもない。
そして、意識的に開き直ってそうしているのではなく、
全く意識すること無く、都市を自然体で受け入れている。

それは都市は拡大していくものだ、という前提で建築を作っていた60年代とは明らかに違う。


…と書いてはみたものの、
まああたりまえのことだと思う。
生まれた時点が上の世代とは違うのだから。

小学生ぐらいになってからファミコンが出だした世代と、
生まれたときにはプレステがあった世代との差、みたいなものだと思う。
両者では生活における”テレビゲーム”の捉え方が全く違うと思う。
意識する対象ではなく、空気のような存在。

というわけで、さらに下の自分たちの世代からしてみれば、
都市の捉え方が議題になっている時点で違和感を感じる、という人も多いのではないだろうか。


世代論にはきりがないので、内容へ。
内容は素直に面白い。彼ら世代に教育を受けたかったなーとか思ったり。うちは古かった。。。

以下、興味深かった話。メモ程度。

遠藤秀平。
歴史の延長上で何かを始めるのではなく、もう少し原点に返って、即物的に建築を試みる。

阿部仁史・小野田泰明。
一万人という単位を、コミュニティー単位として重視するという考え方。

クライン・ダイサム・アーキテクツのインタビュー中の五十嵐太郎。
ポストペット・アイボ・たまごっちなどの「かわいい」が日本には多くあるが、
日本の建築家のデザインには意外にない。

→最近の傾向として、建築にも「かわいい」を持ち込もうとする動きがあるな(特に学生)、
と数年前との違いを感じた。僕らは「かわいい」の溢れるなかで育ったからだろうか。


最後に。もうひとつ共通するのは、みんな楽しげということ。
これは見習いたいね。
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by kado-kayo | 2008-06-22 12:35 |